2008-02-26

日本人の苗字

日本では苗字についての大きな変革は明治時代になって実施されたということです。
江戸時代は、苗字が使えるのは貴族と武士でしたが、普通の平民は苗字をもつことが許されませんでした。
こ れに対して明治の新政府は1870年に平民の苗字を許すとの新しい法律を発布しました。でも、長年以来苗字のないことに慣れた平民は新しく苗字をつける熱 心さを示しませんでした。そこで政府は困っていたので、1875年に「これから必ず苗字を使うべきだ。もっとも祖先以来苗字がはっきり分からない場合は新 たに苗字が作れる」と強制的に苗字を使う法律がさだめられたということです。すべての国民に苗字を名乗ることを義務付けました。
ところが平民たちは何とつけたらよいかと困って村長などの地方公務員たちに相談したので、役所でもどうにもならなくて困りきって煎茶の名前をとってつけたり、ある漁村では魚の名前をそれぞれにつけたというめったにありそうもないこともあったということです。
面白かったんですね